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歯茎の変色

歯茎の変色の原因には炎症、喫煙、メタルタトゥー、歯根の変色などがあり、原因がなんなのか?によって治療法が変わってきます。


炎症

歯茎に炎症があると、歯ぐきが腫れて赤く変色します。


メラニン色素の沈着

歯茎にメラニン色素が沈着することによって、歯ぐきが黒く変色することがあります。

色素沈着の原因は様々ですが、歯周病や喫煙(タバコ)によるものが比較的多くあります。

また、以前歯科治療を行ってクラウン(差し歯)などを入れていた場合には、その適合が悪いことにより歯ぐきに炎症(歯肉炎)が起きて、メラニンが沈着してしまうこともあります。

この場合には、レーザーや薬品(フェノール)を使用してメラニン色素を除去することで、歯茎の変色を改善することが可能です。

この処置のことを、

・ガムホワイトング
・ガムブリーチング
・ガムピーリング


と言います。
(言い方は違いますが全て同じものです)

処置時間はレーザーで約30分、薬品だと10分程度で痛みはありませんが、治療後2〜3日はヒリヒリすることがあります。(人によっては、結構痛かったという人もいます)

治療費は保険外となるので上下で約5000円〜3万円程度と、歯科医院によって差があります。

また、クラウン(かぶせ物)などの適合が悪いことにより歯ぐきが変色してしまっている場合には、歯科治療自体をやり直さなくてはならない場合もあります。


歯科用金属による色素沈着(メタルタトゥー)

歯科用金属から金属イオン(主に銀イオン)が溶け出したり、金属を削るときに飛び散った金属の細かい粒子が歯茎に沈着したりすることによって歯茎が変色することもあります。

これを「メタルタトゥー」と言います。

メタルタトゥーは「金属の刺青(いれずみ)」とも言われているように、多くの場合歯肉の奥深くまで金属イオンが浸透しているため簡単に取れないことが多く、外科的にメスなどで切り取る手術が必要になります。

また、メタルタトゥーの発生や再発を防ぐためには、セラミックやファイバーコアなど、金属ではない材料を用いることが必要となる場合もあります。


歯の根っこの色が透けている

歯茎自体は変色していなくても、歯の根っこの色が透けて見えることによって歯ぐきが黒く見えることがあり、この場合には歯の根っこのホワイトニングを行う必要があります。

歯の根っこのホワイトニングは保険外治療となるので、治療費は1本2000円〜1万円位と、歯科医院によって大きく差があります。

また、場合によってはクラウン(被せ物)やブリッジを被せる際に作った金属の土台(メタルコア)の色が透けていたり、歯の根っこが虫歯になって黒くなったのが透けていることもあります。


クラウン(被せ物、差し歯)などの裏側の金属が見えている

これは厳密には歯茎が変色しているわけではありませんが、クラウン(かぶせ物)と歯ぐきの境目から金属が見えることによって、歯茎が黒く見えることもあります。

これを「ブラックマージン」と言います。

クラウン(被せ物)などの適合が悪かったり、治療後に歯ぐきが下がってくるとこのブラックマージンが出てくることがあります。


用語解説

歯肉炎
歯周病
ガムブリーチング(歯茎のホワイトニング)
メタルタトゥー
セラミック
ファイバーコア
メタルコア(金属の土台)
ブラックマージン


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